飛びつき対策 ~まず喜びを発散させてあげる~
ちょっと変わった(?)とびつき対策のご提案。
目次
多くの『被害者』を生み出すとびつき
元気がいっぱいな若い子で多い悩みが、
『嬉しくて人に飛びつく』
というものです。
- トイプードル
- ミニチュアダックスフンド
- チワワ
等の小型犬種であればさほど問題にはなりませんが、
- ラブラドールレトリバー
- ゴールデンレトリバー
- バーニーズマウンテンドッグ
等の大型犬種の場合は大変です。
身体も大きいし勢いも強いので、
- 突き倒される
- 顎に頭突きをくらう
- 服が破れる
といった被害(?)に遭うことも多いです。
飼い主だけならともかく
- 家に訪ねてきた友人・親戚
- 散歩中に合う知り合い
といった人たちも被害に合うことがあります。
こんな人好きなワンコ会う時に僕がよくするのは、
ナデナデしまくって飛びつく隙を与えない
です。
愛犬に悪気はない
人の方は大変ですが、愛犬は
「会えて嬉しいです!」
「お帰りなさい!」
「いらっしゃい!」
という喜びを素直に表現しているだけです。
人が大変な思いをしているとは夢にも思っていません。
悪気がないだけに厄介です。
コマンドだけでは抑えられない感情
飛びつき防止の策としては
- お座り
- マテ
といったコマンドで落ち着かせるというのがあります。
コマンドを覚えている子にとっては有効です。
しかしコマンドを覚えていない子は出来ません。
出来る子でも、
- 嬉しすぎてコマンドが耳に入らない
- お座りしたと思ったらまた飛びつく
という状態になることが多いです。
正しい方法だと思いますが、
人が大好きな若い子をコマンドだけで落ち着かせるのは難しいです。
まず思い切り喜ばせてあげる
飛びつきは
- 嬉しい!
- 楽しい!
- 歓迎したい!
という感情が引き起こす行動です。
まず感情に応えてあげることで、
高ぶった感情を発散することが期待できます。
そこで僕がよく取る方法が
とにかくナデナデしまくる
です。
ナデナデするだけでなく
「コンニチハー!」
「ヒサシブリー!」
「ゲンキダッター⁉」
という声掛けもテンション高目でしてあげます。
こちらも愛犬と同じように、むしろそれ以上に
「会えて嬉しい」
と思っていることを伝えてあげる感じです。
大げさに言うと、
「いくらなんでもしつこいな」
と愛犬の気持ちが引くくらいのつもりで伝えます。
愛犬の方も大喜びで応えてくれます。
最初に思いっきり喜ばせてあげると、
その後は落ち着いてくれることが多いです。
「やさしくなでる」というより「強めにマッサージ」
この時のコツとしては、
『手のひらでやさしくなでる』
というよりは
『両手の指で全身を強くマッサージする』
といった感じで触ってあげることです。
試しに愛犬の体を強くモミモミしてみて下さい。
すると気持ち良いのか、こそばゆいのか
- 身体をウネウネくねらす
- うつ伏せになってのけ反る
- 仰向けになってジタバタする
といった動きをすることが多いです。
こんな動きをしている間は、飛びつくことは出来なくなります。
結果として飛びつくのを防ぐことになります。
特に背骨に沿ってモミモミしてあげると効果的です。
おそらくツボが沢山あって気持ち良いのでしょう。
ナデナデするのは飛びついてないとき
もう一つのポイントは
- 四つ足で立っている
- 座っている
時に相手をしてあげることです。
- 飛びついてきたときは相手にしない
- 四つ足で立つまたはお座りしたら相手をする
といったことを繰り返すと、
『どちらが自分にとって得か』
を愛犬が学習してくれます。
行動だけでなく感情にも目を向ける
『飛びつきを止めさせる』
というと、
- コマンドでコントロールする
- 叱って抑制する
といったことに目が向きがちかもしれません。
それも大切なことですが
「会えて嬉しい!」という感情を思い切り発散させてあげる
ことで、
- 落ち着くまでが早くなる
- コントロールしやすくなる
等につながることもあると思います。
※最後まで読んで頂きありがとうございます!
佐々木ドッグトレーニングのホームページ