時には“オヤツをあげない勇気”も必要

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『他の子に吠える問題の改善』を例にワンランク上のオヤツ活用法をご提案します。

他の子に吠えちゃう…

「うちの子は散歩中に犬に会うと吠えて困る」
という飼い主さんも多いかと思います。

  • 相手を刺激して吠え合ってしまう
  • 相手の子が怖がってしまう
  • 吠える声で近所の迷惑になる

等々、色々と都合の悪いことになってしまうので、
出来れば改善したいところです。

オヤツを活用するのは良い方法

そんな時の対応でよく目にするのが、

犬が来たらオヤツで気を逸らす

相手が通り過ぎたらオヤツをあげる

というものです。

『吠えるのを直接止める』
(例:強くリードを引く、大声で叱る、等)
よりも
『好きなものを使って吠える対象から気を逸らす』
というアプローチの方がやりやすい場合が多いです。

好きなもの(この場合はオヤツ)を活用できる
というのも利点ですので、
この方法が広まることは好ましいことだと思います。

ただ、オヤツをあげる際に気をつけたいことがあります。

“途中で吠えちゃった”場合は?

犬が来たらオヤツで気を逸らす

相手が通り過ぎたらオヤツをあげる

の過程の中で、
『相手とすれ違う時(すぐ近くの時)は吠えちゃう』
というケースが多く見受けられます。

ある程度の距離があればオヤツに集中できるけど、
すぐ近くだとどうしても相手に意識が向いてしまう
という状態だと思います。

この、
“途中で吠えちゃった時”
にもオヤツをあげているのを見かけることがあります。

そんな時は
「もったいないなぁ」
と感じます。

次のステップを目指せる

そんな子をよく見てみると、
相手がある程度離れたら飼い主さんを見ることが出来る
(吠えるのをやめる)
という場合が多いです。

おそらくはじめはずっと吠えていたのだろう、
ということを考えると一定の改善は出来ていると推測されます。

であれば、もう一つ先のステップ、つまり
『すぐ近くを通っても吠えない』
を目指したいところです。

オヤツをあげない勇気

途中で吠えても、
通り過ぎた後にちゃんとこちらを見てくれると、
オヤツをあげたくなるかもしれません。
愛犬もそのつもりで見てくれています。

ただ、そこであげてしまうと
『すぐ近く(すれ違う)の時は吠える』
は改善されないままになってしまいます。

途中で吠えたら、その後に見てくれてもオヤツをあげない
に挑戦してみて欲しいのです。
とはいえこれが結構難しい。

「ちゃんと見てるからオヤツを下さい」
という期待に満ちた愛犬の顔を見ると、
「あげないとかわいそう」
と感じるかもしれませんし、
「愛犬の気持ちを裏切っている」
という心苦しさや葛藤を味わうかもしれません。

愛犬の方も
「なんで?」
と戸惑うかもしれません。

しかし次のステップに進むためには、
心苦しさ・葛藤・戸惑いを乗り越える
『オヤツをあげない勇気』
が必要なこともあるのです。

“完全に吠えなかった時”に特別なオヤツを

そのかわり、愛犬が最後まで吠えないでいられた時には十分に褒めてあげます。
その際いつもよりおいしいオヤツ(チーズ、干し肉、etc)をあげて、
『特別感』
を感じさせてあげると良いと思います。

心苦しさ・葛藤・戸惑いを乗り越え多分、
“吠えないでいられた喜び”
を、愛犬と一緒に存分に共有しましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございます!
 
佐々木ドッグトレーニングのホームページ

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