若い時の散歩習慣が将来の寝たきり防止に
若い時の習慣が年老いてから影響するのは、人も犬も同じです。
目次
散歩は大切だけど時に面倒
毎日の散歩。
愛犬の運動やストレス解消のためにも欠かせない日課です。
必要なことなのは分かっていても、日によっては
- 面倒くさいな
- 時間がないのに…
- 疲れたからさぼりたい
と思ってしまうこともあるものです。
冬の寒い朝なんて外に出るのも億劫ですよね。
いつもより短い時間で終わらせちゃったり(笑)
時に面倒に感じることもある(であろう)散歩。
その散歩がもたらす効果は運動やストレス解消だけではありません。
老年期になってから
「若いころにしっかりお散歩していて良かった」
と思える効果が期待できるのです。
必ず訪れる老犬期
どんなに元気な子でもいずれは老犬期が訪れます。
老犬になって頭を悩ますことに介護の問題があります。
- 視力や聴力
- 消化器官
- 免疫機能
- 筋力
と色々な面で衰えてきて、若いころとは違ったケアが必要になってきます。
日常生活も大変に
中でも筋力が衰えてくると、
自力で立ち上がることも難しくなってきます。
立ち上がることが出来ないと
- 排泄をする
- ご飯を食べる
- 水を飲む
といった生活の中で欠かせないことも、ままならなくなってしまいます。
立ち上がる時は全身の筋力が必要
若い頃は気が付かないかもしれませんが、
老犬になって立ち上がるのに時間がかかるようになってくると
首を持ち上げる
↓
肩・前足・胴体の筋肉を使って上半身を起こす
↓
前足を踏ん張って前半身を安定させる
↓
腰・後ろ足の筋肉を使って下半身を起こす
という段階を経ているのがよく分かるようになってきます。
「ヨッコイショ」
という声が聞こえてきそうです。
立ち上がる時は足だけでなく、
何気に全身の筋肉を使っているのです。
- ゴールデンレトリバー
- ラブラドールレトリバー
- ジャーマンシェパード
といった身体の大きい犬種になれば筋力もそれだけ必要になります。
寝たきりになると飼い主も大変
全身の筋力が衰えて自力で立ち上がることが出来なくなると、
飼い主が介助をしてあげる必要があります。
立ち上がる時だけでなく、
歩く時も介助が必要になる場合もあります。
介助をしても立つことが出来なくなった場合は
- 頻繁に寝返りをさせてあげる(床ずれ予防)
- 排泄物を処理して清潔を保つ
- ご飯や水を口に入れてあげる
といった介助が必要になります。
- ミニチュアダックスフンド
- トイプードル
といった小型犬種であればさして力は必要ありません。
しかし大型犬種になると話は別です。
特に一日に何回も必要になる寝返りは、
介助する飼い主さんにも負担になります。
愛犬も寝返りの度に節々が痛んだりと、負担がかかると思います。
若いころの「散歩貯金」がものをいう
このように愛犬にも飼い主にも負担になる寝たきり。
年は必ず取るので仕方がない部分もあります。
とはいえ出来ればなりたくはないですよね。
僕が知っている愛犬の中には、
亡くなるその日まで自力で立ち上がって排泄をしてくれていた子もいます。
それも
- ジャーマンシェパード
- ボルゾイ
といった、大型犬種の中でも大きい部類に入る犬種の子です。
そんな子たちに共通しているのは
若いころから毎日しっかり散歩をしてあげていた
ということです。
寝たきりにならないためには、
筋力の衰えを少しでも遅らせることが大切です。
しかし老犬になって足腰の衰えが目立ってきてから、
筋力を回復させるのは困難です。
元気に歩けるうちにしっかりと時間をかけて歩いておくことが大切です。
それが老犬になってからの足腰の衰えを遅らせてくれるのです。
僕はそれを
「散歩貯金」
と勝手に名付けています。
別に特別な筋力トレーニングをする必要はありません。
歩くことで十分な全身運動になります。
無理のない範囲で継続を
老犬期に差し掛かると、
若い頃と同じ距離や時間を歩き続けるのは難しくなりますが、
無理のない範囲で出来るだけ歩かせてあげたいものです。
筋力の衰えを防ぐだけでなく、
全身の血行促進にもなります。
愛犬が歩くのが億劫になって、
散歩を嫌がるようになるかもしれません。
そうなると連れ出すのを面倒に感じてしまうこともあるかと思います。
そんな時は歩行介助用に作られたハーネス(胴輪)を使っても良いでしょう。
無理のない範囲で歩く習慣を続けて頂きたいと思います。
※最後まで読んで頂きありがとうございます!
佐々木ドッグトレーニングのホームページ