散歩中の匂い嗅ぎはOK?NG?

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お散歩中にクンクン色んな臭いを嗅いでもいいんでしょうか?

犬にとって『匂い嗅ぎ』が持つ意味

ご存知の通り、犬は嗅覚が非常に発達しています。
匂いを嗅ぎ分ける能力は人の1万倍とも1億倍ともいわれています。

1万~1億倍といわれても想像がつきません。
つまり想像を絶するほど優れているということです。
生物の進化の歴史が生み出した奇跡といいたいくらいです(大げさかな…)

それだけ嗅覚が発達しているということは、
生き残るために必要不可欠な能力だったからだと思います。

おそらく野生時代は

  • 獲物の追跡
  • 縄張りの確認
  • 交配相手を探す

といった、
『生存や子孫繁栄に直結する営み』
のために嗅覚をフル活用していたでしょう。

「気になる匂いを嗅ぎたい」
というのは犬の遺伝子に組み込まれた
生き抜くための本能
だといえます。

現代の愛犬にも本能は残ってる

野生時代に比べると現代に生きる愛犬たちは、

  • 食べ物➡飼い主さんがくれるご飯
  • 縄張り➡飼い主さんの家

と変化しています。
生き抜くために必要な物を探し回る
ことをしなくても幸せに暮らしていけます。
匂い嗅ぎの能力=生き抜くため能力
という意味合いは薄くなっています。

しかし生活スタイルが変化しても、
脳みその中身が変わったわけではありません。
「気になる匂いを嗅ぎたい本能」
は残っていると思います。

色んな匂いとの出会いで脳も活性化

現在は多くの愛犬が室内で生活しています。
室内での生活はどうしても変化に乏しいものがあります。
匂いに関しても嗅ぎ慣れたものが多くなると思います。

そんな愛犬にとって、
様々な匂いが飛び交っている屋外はとても魅力的です。

特に好奇心旺盛な幼犬や若犬にとっては
『匂いのパラダイス』
といってもいいくらいです。

色んな種類の匂いを嗅ぐことで脳も刺激されて

  • 活性化される
  • 成長が促される

といったことが期待できます。

脳が活性化されるということは、
ストレス解消
も期待できると思います。

危険は飼い主が防いであげる

匂い嗅ぎが好きといっても、
やみくもに好きなだけ嗅ぎまわっていては危険な場合もあります。

犬が興味を持つ匂いを放つ物は

  • 他の犬のオシッコ
  • 他の犬のウンチ
  • 虫・小動物・魚の死骸
  • 人の立小便の跡
  • 酔っ払いが吐いた跡
  • お菓子の袋

等々、人からすれば
「汚!」
と眉をひそめたくなる物が多いです。
匂いを嗅ぐだけでなく口に入れたくなる物も多いです。

愛犬が匂いを嗅いでいる時は常に注意を払って
食べたら危険!
な物には近づけないようにしましょう。

深い草むらや藪に顔を突っ込みたがる場合もあると思いますが、

  • 何があるか分からない
  • ダニ等の虫を拾うかもしれない

等のリスクもあるので、出来れば避けた方が良いでしょう。

愛犬が臭い嗅ぎを楽しんでいる時は、
危険は飼い主さんが防いであげましょう。

飼い主の裁量で匂い嗅ぎの時間を作ってあげる

「好きなだけ匂いを嗅いでいたら時間がいくらあっても足りない」
という方もいるでしょう。
もちろん、
「散歩の間ずっと匂いを嗅がせましょう」
というわけではありません。

  • 人通りや車通りが多い道はスタスタ歩く
  • 安全な場所では匂いを嗅ぐ時間を与えてあげる
  • ある程度したら飼い主の判断で歩きだす

といった使い分けをしてあげると良いでしょう。

  • ツイテ
  • ヒール
  • アトヘ

といった一緒に歩くことを意味するコマンドを教えてあげると、

  • 今は歩く時
  • 今は匂い嗅ぎをしてOKな時

の使い分けがよりしやすくなります。

犬は臭いで景色を楽しんでいる

お散歩をする意味が、
歩いてカロリーを消費するだけのため
では風情がありません。

人が草木や鳥を見て季節の移ろいや景色の変化を感じるように、
犬は匂いで景色を味わっています。
安全に気を付けたうえで、
美しい景色を楽しませてあげたいものです。

※最後まで読んで頂きありがとうございます!
 
佐々木ドッグトレーニングのホームページ

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