苦手なこと(怖いこと)の克服・改善に取り組んでみよう
苦手な物(こと)を克服することは、色々とメリットがあります。
苦手は誰にでもある
多くの愛犬がなにかしら苦手なこと(怖いこと)を持っていると思います。
苦手なものとしてよく聞くのが
- 足拭き
- シャンプー
- 爪切り
- ブラッシング(毛の手入れ)
- 抱っこされてもじっとしている
- 動物病院での診察
- 車に乗ること
- 大きな音(花火とか)
- ハウス(クレート)に入ること
- 階段の昇り降り
- 散歩(家の外で歩くこと)
- 他の犬との接触
- 家族以外の人との接触
- 留守番(一人で過ごすこと)
- and more…
といったことです。
この中のどれか一つくらいは当てはまる子がほとんどではないでしょうか。
(程度の差はあると思います。)
ほとんど当てはまるという子もいるかもしれません。
傾向として、怖がり・神経質な子の方が、苦手なものが多いようです。
生活に支障があることも
生活するうえで特に問題がなければ、
苦手なままでも構わないと思います。
しかしそのままにしておくと、
生活していくうえで不都合なこともあります。
例えば毛が長い子がブラッシングが苦手なままな場合。
ブラッシングが出来ないことで
- 視界を遮る
- 皮膚炎を起こす
といったことが懸念されます。
家の外で歩くことが苦手な場合。
散歩が出来ないことで運動不足になり、
- 肥満
- 足腰の筋力低下
といったことにつながります。
車に乗るのが苦手なままだと、
動物病院に連れて行くのも大変になるかもしれません。
このように苦手なままでいることでと、
健康や生活に悪影響を及ぼすものも少なくありません。
生活しやすくなるのであれば克服したいものです。
完全に克服とまではいかなくても、
少しでも改善したいという方も多いでしょう。
苦手克服に取り組むメリット
苦手なことを克服・改善に取り組むことで、どんなことが期待できるでしょうか。
生活しやすくなる
『出来なかったことが出来るようになる』
こと自体にメリットがあります。
ブラッシングが出来るようになれば、
皮膚の健康管理もしやすくなります。
家の外で歩けるようになれば、
散歩がスムーズになって運動にもなります。
車に乗れるようになれば、
色んな所にお出かけが出来ます。
出来なかったことが出来るようになることで、
飼い主も愛犬もより生活しやすくなるでしょう。
時間の共有
多くの場合、苦手の克服・改善に取り組むことは、
根気と時間が必要になります。
例えばブラッシングが苦手な子の場合。
多くの子は嫌がるあまりに、
- 逃げようとして暴れる
- 悲鳴を上げる
- 歯をむき出してうなる
- ひどい場合は噛んでくる
といった反応を示します。
これらの反応は
「何をされるのか分からないから怖い」
と感じることで起きることが多いです。
叱りつけたりしても、
かえって恐怖や嫌悪感を強めてしまいます。
- オヤツをこまめにあげる
- 落ち着いた声で大丈夫だと伝える続ける
ということを繰り返して少しずつ慣らしていく、
というのが適した方法です。
結果的に愛犬とのコミュニケーションの時間を積み重ねることにつながります。
また、飼い主さんと一緒に苦手を克服していくことが、
「この人と一緒にいれば大丈夫」
という信頼や安心につながることが期待できます。
長い目で取り組む
苦手の克服は、時間や手間がかかることがほとんどです。
なかなか成果が感じられないことも多いです。
しかし、目に見えた成果がなかなか出なくても、
飼い主と愛犬が苦手の克服に二人三脚で取り組む
ということ自体に意義があるのです。
大変なことも多いでしょうが、長い目で取り組んで欲しいと思います。
※最後まで読んで頂きありがとうございます!
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