『ダメ飼い主』と決めつけるドッグトレーナーはプロといえるのか?
プロとして顧客(クライアント)に接する時の心構えについて。
あくまで個人的見解(自己満足)の記事です。
目次
時々見聞きする『ダメ飼い主』という論調
僕はドッグトレーナーという職業柄、
犬のしつけやトレーニングに関するネット記事・書籍によく目を通します。
色々な方法や考え方が記載されていて
「なるほど」
「こんなケースもあるのか」
と、気づきをもらえることも多いです。
ただ、読んでいて
「その考え方はどうなの?」
と違和感や疑問を感じることがあります。
それは、愛犬の問題行動の原因について語る時に
- 愛犬の問題行動の原因が飼い主自身にあるのに気づかない
- トレーナーが改善方法を説明しても理解してくれない
といった
『飼い主の無知・無自覚を非難する』
論調で書かれている時です。
これに対して僕が思うのは
「ダメな飼い主」と思った時点でプロ失格
です。
伝わらないのは『伝える能力』が足りないから
トレーナーを含めた犬の専門家が飼い主を非難する際に多いと感じるのが
- 『かわいそう』をはき違えている
- 甘やかしているのに気が付かない
といったことです。
例を挙げると
「人が食べるものはあげないで」
と口酸っぱくいっているのに
「欲しがっているのにあげないのはかわいそう」
とあげてしまう。
「叱る時は厳しい口調で」
と伝えているのに
「ダメだよ~」
と優しい口調なので犬に伝わらない
といったことです。
こういったとき問題とすべきなのは
『伝える能力が足りない』
ことだと思います。
自分の伝え方に問題がある
ことを自覚することが自分を成長させる第一歩だと思います。
説明しても中々伝わっていないと感じたときに原因を
- 「分からず屋だな」
- 「頭の固い人だな」
と相手の中に求めるのか
- 「説明の順番が悪かったかな」
- 「別の言葉を使った方が良いかな」
と自分の中に求めるのかによって、
相手に与える印象も変わると思います。
飼い主が知らないのは当たり前
クライアント(顧客)は、
- 知らないこと
- 出来ないこと
があるから、プロ(専門家)の知識と技術を頼って仕事を依頼してきます。
- 知識が無い
- 認識が不足している
のは当たり前だといえます。
それを『ダメ飼い主』と呼ぶのはことは、
プロ(専門家)⇔クライアント(顧客)
の関係性の認識が不足しているのではないでしょうか。
『決めつけ』は己の成長を止める
ドッグトレーナーに限らず
『うまくいかない原因を自分の外に求める時点でプロとしての成長は止まる』
と僕は思います。
なんか感情が先走って、言いたいことがうまく伝えられていないような気がします。
伝える能力に問題あり、ですね…(笑)
※最後まで読んで頂きありがとうございます!
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