苦手克服:爪切り編① ~足先を触ることから~
爪切り苦手の克服への第一歩について。
目次
『痛!』の経験が原因?
爪切りが苦手な子は
- 爪を切ろうと足を持つと暴れる
- 爪切りを見ると逃げ出す
- 爪切りバサミに噛みつく
- 人の手に噛みつく
等々、様々な拒否反応を示します。
深爪をして痛い思いを経験した子は強い拒否反応を示す傾向があるようです。
今回は具体的な爪切りのやり方というよりも
爪切り克服のための下準備
といった内容です。
まずは足先を触ることから
爪切りが苦手な子はそもそも
『足先を触られたり持たれたりが苦手』
という場合が多いです。
足先は神経が多く通っていて敏感な部分です。
敏感ということは
- 痛み
- 違和感
といった不快感も生じやすいといえます。
繊細な子ほどその傾向は強いようです。
そんな子はまず、足先を触ったり持ったりすることから慣らしてあげると良いでしょう。
リラックスしている時に触ってあげる
多くの場合、爪切り嫌いの子の頭の中で
足先を触る=爪切り
という図式が成立してしまっています。
こうなると、足先を触られるだけで嫌がるようになります。
足先を触る=何でもない
の図式に変えてあげると良いと思います。
そのためは
- ソファーで飼い主と一緒にくつろいでいる
- 飼い主の膝上でくつろいでいる
といった、リラックスタイムを活用しましょう。
このようなリラックスタイムの時は、
愛犬をゆっくりと撫でてあげることが多いと思います。
その時についでに足先にも触ってあげましょう。
といってもいきなり触ると嫌がるかもしれません。
まずは背中や耳の裏など、
気持ちの良い場所(スウィートスポット)からゆっくり撫でてあげます。
そして徐々に足先に近づけていきます。
片方の手でスウィートスポット触り続けながら、
もう一方の手を足先に近づけていく、
という方法でも良いでしょう。
スウィートスポットに意識を向けている隙に足先に近づく
というイメージです。
リラックスした中で少しずつ近づける
のがポイントです。
マッサージしてあげるつもりで
無事に足先までたどり着いたとします。
その際も焦りは禁物です。
いきなり
- ギュッと掴む
- 爪をつまむ
といったことはせずに
- ゆっくりとさする
- 軽く指で押す
といったことから慣らしていきます。
出来ればマッサージの要領で
足先を触る=心地良い
と思わせてあげたいところです。
無理せず時間をかける
手を足先に近づけている時に愛犬が
「なんかおかしいぞ」
と怪しい雰囲気を察知するかもしれません。
その場合、飼い主から離れて行ってしまうかもしれません。
そんな時はそこまでにしておきましょう。
- しつこく追いかけまわす
- 何度も呼び寄せようとする
といったことをすると余計に警戒してしまうかもしれません。
次の機会を待ちましょう。
無理せず時間をかけながら
は、苦手の克服に取り組む際に最も大切です。
『お手』を教えてあげる
足先に触ることに慣れさせる方法として
『お手』を教えてあげることも有効です。
人の手に前足を乗せる
↓
オヤツがもらえる
ということを繰り返すことで
足先に触られる=嬉しいこと
という図式を植え付けることになります。
まずは焦らずに下準備から
- 足先に触れるのに慣らす
- 『お手』を教えてあげる
というのは爪切り克服にあたっての下準備です。
他の苦手なことにも言えることですが、
下準備に時間をかけることも苦手克服のために重要だと思います。
※最後まで読んで頂きありがとうございます!
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