ご飯の順番は飼い主より先?後?
「愛犬のご飯は飼い主が食べ終わってからあげるべき」は本当?
目次
ご飯を食べる順番は飼い主との関係に影響する?
『上下関係をはっきりするために犬のご飯は飼い主が食べ終わってからあげた方が良い』
という話を見聞きしたことがあるかもしれません。
本当にそうなのでしょうか?
飼い主と愛犬の関係性がいわゆる
「上下関係」
なのかどうかはとりあえず置いておくとします。
ここでは、
ご飯を食べる順番がお互いの関係性に影響があるか
について書いていきます。
先に結論を書いてしまうと
ご飯を食べる順番は飼い主と愛犬の関係性にほぼ影響はない
です。
根拠はオオカミの食事スタイル?
野生では群れの順位がモノをいう
犬の祖先であるオオカミをはじめとした野生の肉食動物の群れの食事のスタイルが
- 倒した獲物に真っ先に食らいつくのは群れのリーダー
- 順位が下位の者はリーダー又は上位者が食べ終わるまで待っている
- 上位者が食べ終えるのを待ちきれずに食べ始めると、下位者には制裁が下される
というシーン、動物番組などを見ているとよく出てくると思います。
野生動物の場合はいつ獲物が取れるか分からない不安定な生活です。
目の前の食事にありつくかどうかは生死に直結する問題です。
『力のある者が先に栄養のある部分を食べる』
というのは、群れが生き残るうえでも有効な戦略だと思います。
『食べる順番が飼い主と犬の関係に影響を与える』
という考えは、こんな野生動物の食事の様子が根拠になのだと思います。
飼い主と愛犬は食べる物も場所も別々
しかし、
飼い主と愛犬は野生で生活しているわけではありません。
一つの獲物を分け合って食べているわけでもありません。
飼い主と愛犬は別の物を食べているという家庭がほとんどだと思います。
同じお皿に入ったものを分け合って食べるというのではなく、
- 飼い主はテーブル
- 愛犬は決められた場所
(ハウスの中・食器置きの場所、等)
と別々に食べるのがほとんどだと思います。
このようにそれぞれが別の場所で別の物を食べるのであれば、
「自分が先に食べるんだ!」
「相手はもう食べ終わったかな?」
と考えることはほぼないでしょう。
別々なら関係ない
相手の食事について考えない
↓
関係性に影響を与えることもない
というのが僕の考えです。
- 愛犬にご飯をあげてから飼い主が食べる
- 飼い主が食べ終わってから愛犬にご飯をあげる
のどちらでもよいと思います。
大事なのは順番ではなく食べ方
健全な関係性を保つうえで大切なのは
「どちらが先に食べるか」
に気をつけることよりも
- 落ち着いてお座りしてからあげる
- 「ヨシ」「イイよ」等のOK合図が出たら食べ始める
という食べ方の習慣をつけることだと思います。
※最後まで読んで頂きありがとうございます!
佐々木ドッグトレーニングのホームページ
この記事へのコメント